6-11(9回目)

6月11日の講義は、株式会社 西村拓紀デザイン西村 拓紀さんによる講義でした。

 

西村拓紀さんメーカーに勤めていた際はプロダクトデザインをしていたらしく、プロダクトデザイナーとしてデザインしたものはエンジニアの手に渡り、次に製品開発へ行き発売前になって初めて実物が見れるんだとおっしゃっていた。西村拓紀さんは製品が作られる工程も見てデザインしたいと感じ独立したとおっしゃっていた。

西村拓紀さんは様々なプロダクトをデザインしており、きっとどこかで見たことがあると思う。JRに置いてある自動販売機であったり、2次元と3次元の融合したようなバーチャルアシスタントのGateboxであったりと、中山はGateboxに少し前から興味があったのでとても謎の躍動感に満ち溢れた。

 

西村 拓紀さんは1を0にすることをデザインを考える上で大事にしているとのこと。
0から1はよく聞いたことがあったが、0から1にして考えるということを聞いたときは、正直私もポカーンとしてしまった。
1を0にすることののやり方は、例えば相手のクライアントが欲しい!と思ったことを1とした時に、仮にそれを「手術中に座れる邪魔にならない椅子が作りたい」とする。その後クライアントと話す中でその人の原動力で本質的な価値である0を発見するそうです。その相手の0である原動力を見つけ出して探してあげることで当初から抱いていた1が再構築されてまた新しい1が生まれる。そんな相手の原動力となる0を見つけて探し出すことが西村 拓紀さんは得意だとおっしゃっていました。1から0にすることということは、その相手の本質的な価値が何なのかを見つけ出してあげることが大切だということでした。

そういう発想を私は考えたことがなく、0から1を作り上げることがデザイナーだと考えていた私の概念は木端微塵に打ち砕かれました。その発想で相手に原動力を提供し再構築させることができる人に私もなりたいと思い、今回の講義は私の中の概念の枠も変えてくれる大きな講義でした。