7-02(12回目)

7月02日の講義は株式会社タピエ代表の玉井 恵里子さんによる講義でした。
 
 タピエという名前は、動物が3文字しか覚えられないこと、好きな小説などからつけたそうです。タピエという名前をつけたことによって、その名前にふさわしい仕事や生き方をするようになったとおっしゃっていました。
 雑貨の提案・販売の企画は1999年に大阪南船場タピエスタイルを出店したところから始まったと言います。独自に企画された雑貨製品を販売するスタイルは今までに無く、セレクトショップの走りだったと言います。原動力は、美術大学で培った能力と自らの趣味を効率的に生かせる仕事をしたいと考えたことにあると言います。無印等の雑貨の普及、そしてリーマンショックによる不景気の到来により、百貨店の求める雑貨店の特性が変わったと言います。どこの百貨店に行っても同じ店舗があり、購入できるものが代わり映えしないことに店舗の魅力を失いつつあったと言います。そこで、独自に企画したタピエスタイルが大手百貨店に出店、独自のキャラクターを見出され広く認識されるに繋がったと言います。

感想

今回、玉井さんのお話を聞いて、自らの意志を強く反したデザインを手掛ける為の最大の近道が、独自に会社を構え企画から販売に至るまで広く深く製品に関わることだと分かりました。そして、その仕事が他分野にも応用できる場合があることが分かりました。他人よりも能力の高い分野を知る為には、それを取捨選択できるだけの経験を積むことが重要だと再認識しました。自分が好きなモノばかりに執着するがために、柔軟な視野を失い問題解決の糸口を失うことが多くあったことを思い出しました。様々な事物・行為に対して興味を持つことは、新たな知見を得られると共に、興味ある分野にも繋げられることもあり非常に有益なものであると感じました。これらに加えて、自身の選択した道を真っ直ぐに進み続けられるだけの意志の強さ、そしてとことん探求のできる職業であることが重要だと感じました。これから自分が何をしたいのか、そのためには何が必要とされるのか、この機会に改めてよく考えてみたいと思います。