6-04(8回目)

6月04日の講義は、防災ガール田中 美咲さんによる講義でした。

 

防災ガール代表である田中美咲さんは東日本大震災をきっかけに会社を立ち上げたそうで、その当時の日本はテレビをつけてもACのコマーシャルばかり、ニュースは地震の話題で持ちきりでバラエティ番組などは自粛ばかりで世間一帯が鬱っぽく感じられたとおっしゃっていました。私も東日本大震災を経験したあの当時は、自身の街は平気だったがニュースなどで被災地の状況などを見た際はとても重く悲しい気持ちになったことを覚えています。


そもそも防災は古いという考えが強く根付いていると田中美咲さんはおっしゃっていた。防災訓練を実施しろと言っているのも、防災に関する資料を作ったりしているのも40代〜50代の世代と内容もそうだがイメージとしても古臭いというイメージが強い。
その中で防災の業界を変えていくことを田中さんは行っている。防災に関しては小学・中学校の時の避難訓練を最後に行ってないイメージがある。私自身も防災訓練を最後にしたのは中学時代だったかもしれない。世間としてもそれは常に同じやり方で古く思われるかもしれない。そうした時にどうやって防災意識を子供達だけはなく、私たちのような防災訓練を忘れた大人なたちにも植えなければいけないのか考えることが必要だと感じました。


日本は大変な事が起きてからそれを防ぐ動きをする文化がある。だが、そもそも事が起きる前から防ぐことが大事でそれが防災なのではないかとおっしゃっていました。
それにはとても共感しました。確かに日本は川が氾濫したら大きな堤防を作ったり、それこそ大きな地震が起きたら防災だ!防災だ!と大きな声をあげたりと、どこか日本の中では「未然に防ぐ」という意識が欠けているのかもしれないと実感させられました。
また、震災から生き延びたのに、食料不足や劣悪な環境下などで亡くなられることが多く、それはあまりメディアでは取り上げられないという。そういったことも含めて防災や災害に備えるといった意識や世間の常識を考えていかなければならないと私は感じた。